「ディアボロ(Diabolo)」。ジャグリングの道具の中で、ダイナミックな技を展開できるこれは、別名「中国ゴマ」とも呼ばれます。その名の通り、中国発祥のコマなのですが、日本の伝統的なコマとは一風違った形をしています。ディアボロの形状説明でよく使われるのが、「お椀を二つ合わせたような」という言葉です。まさにその通りであって、2本のスティック(棒)の間に張ったストリング(糸)の上でそのコマを回します。時には、ディアボロを高く飛ばしたり、スティックを手から放したりして、様々な技を展開します。ディアボロを1つだけ使うことを「1ディア(ワンディア)」、同時に2つ使うことを「2ディア(ツーディア)」、…と2013年の今の段階では、3ディア、4ディアまでできるプレーヤーが世界中で現れてきています。世界には、5ディアのトス(ディアボロを上に飛ばす技)を何キャッチか成功させている人もいます。つい数年前までは、3ディアが世界トップレベルであったのを考えると、今日のディアボロの発展の勢いはすさまじいものがあります。また、上記はすべてディアボロを水平軸(ディアボロの軸と地面とが平行)の状態にして行うものですが、ディアボロを垂直軸(ディアボロの軸と地面とが垂直)にして展開される技もあります。それが、近年、技のすさまじい発展を見せている「エクスカリバー」です。別名、「ホライゾン」、「3D」、「vertax」とも呼ばれます。1ディアの技ではあるのですが、水平軸とは異彩をはなったものとして、国際大会などではvertax部門として独立して扱われることも多々あります。

 

長々となりましたが、ここではディアボロに関する知識や、基本技から応用技まで、説明をしていきます。これからディアボロを始めようという方、技に苦戦している方のお役に少しでも役立つことができれば幸いです。