そろそろルーティンを作りたくなってきたそこのあなた。けれど、初めはなかなか作るのが難しいものです。この項では、ルーティンを作るにあたってのちょっとしたアドバイスを試みます。
とはいっても、ルーティンの作り方は千差万別。ここはジャグリングに於いて最も個々人の感性が作用する部分でもあります。演技の構成から、使用する曲の雰囲気、果ては自分のポイの捉え方まで、当然、人が変われば演技も変わるわけです。
そのうえで、ルーティン作成にあたって最も大切なことは、自分の「好み」に素直に従うことだと、初めにお伝えしておきたいと思います。何を重視したいのか、どんな演技をしたいのか、そんな自分の「好み」を臆さずルーティンに練りこむことが、まず大切です。だって、自分がつまらないと思う事をやっていたって、楽しくも何ともありませんからね。「俺のポイすごいだろ」という思いを持って演技に臨めるのが理想です。頑張ってください。
普遍的なルーティンの作り方などと言うものは存在し得ないわけですから、言わずもがな、この項は私小松菜の好みや指向を基に作成されています。悪しからず。
さて、まずあなたは、普段どのような練習をしているでしょうか。もしも、ひたすらに「技」の練習をしているのであれば、それは少し休憩して、技と技の「つなぎ」を考えてみましょう。と言うのも、ポイのルーティンというのは、ちょっと大胆な言い方をすれば、その「つなぎ」でもって出来上がっているからです。「技」は、逆説的に、「つなぎ」の後についてくるわけです。
飲み込みづらい言い方をしましたが、要するに、「技」を意識しすぎるべきではないということだと理解してもらえればいいかもしれません。技の基本形だけをただただ並べただけのルーティンなんて、つまらないですね。ちょっと想像してみてください。「ルーティンが始まる→3ビートウィーブを10秒間→ビッグサークル2回→ストール→バタフライ20秒間→ストール→ファウンテン10秒間→終わり」…どうでしょう。これにもう幾つか技を足せば2分無いくらいのルーティンが出来上がりますが、こういうルーティン、なんだかつまらないですよね。
「技」は、あくまでもルーティンを作る・覚える際の目印程度に考えておくのが良いでしょう。技の気配は消すべきです。ポイをしている人にも、何をしているのか理解できないと思わしめるのが理想です。頑張ってください。
色々書きましたが、ここで取り合えず、ルーティン作成の3か条を提示して見たいと思います。困ったらこうしろ、というやつです。
・回る
・左右バラバラに動かす
・ストール
以上です。困ったらこうしましょう。頑張ってください。
近いうち追記します。
後輩諸子には、積極的な加筆を期待します。 小松菜