公演に向けてのお話

「役」は、道という意味の彳と、武器を持った様子の殳から成る。

即ち、戦いに趣く姿であり、

その意味は、大儀且つ責任を身に纏う厳粛な意志に他ならない。

 

であるから、「役者」とは、大儀を担う者の事である。

役を役として見る者は、自身の仕事に誇りを見る者であり、そう臨む者である。

役を己として見る者は、自分自身に芸術を見る者であり、そう臨む者である。

諸君は役者という者をどう見るであろう、役者というものに少なくとも関るのならば

大道芸は、諸君に「役」と「自身」というものを考せしむるだろう。

 

役者に於いて、自身を役に近づける者と、自身に役を近づける者とが居る。

前者は演技派と呼ばれ、後者は個性派と呼ばれる。

両者は容易に批評出来るものでもなく、容易く成し遂げられるものでもない。

諸君の華やかな演技を胸中に、この先を思い描いては期待するばかりである。

 

P.S. おみやげよろしく

 

坂之上拾い絵


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コメント: 2
  • #1

    十薬庵 (月曜日, 08 7月 2013 22:40)

     大道芸人即ちストリートパフォーマー。パフォーマーは役者というよりも演者なのでは?

  • #2

    ひろいえ (水曜日, 31 7月 2013 10:39)

    per-完璧 form-形→formare-形作る
    即ち、performance-成し遂げるの意
    どっちもにたようなものだからよし