17時に目が覚めた
やることは多いがそれを机上に並べてみても
並べる丈並ぶ丈で取分け展開もない
部屋を出て自転車に乗ったのが20時を過ぎた頃
大学に着けば荷物を捨て財布ひとつ持って足の向かう方へ歩を従う
音と光の無い方へ進めば線路へ出た
日中見かける猫も身を潜め人工の物丈が音を立てている
気付けば知人の通学路を踏んでいた
今迄の事が如何の斯うのだとか、彼是が嫌いだ、とか
カツンカツン踵を鳴らす憮然な口を思い出した
歩いていると偶に音楽が聞こえる
笛の音、鈴の音、歌う声 行き交う人も偶の車のみで
アスファルトを擦る音と音の合間に聞こえる笛や鈴の音を探してみても見つからない
木々の茂る横道や物陰、神社、信号も外灯も無い通
それらは一層に神経を尖らせる
誰もいない道 風の音と風が揺らす草の音 笛の音がまだ聞こえる
畢竟姿も音の出る処も見当たらない 帰路を歩んで大学へ帰る
明かりの無い看板 埃の積もった紙束 桁の少ない番号
有機的な古臭ささが有る店は軒並み潰れている様相だった
その跡の横には資本主義が水銀灯で照らされている
お腹が空いたのでポテチとりんごジュースを買った
散歩中頭を取巻いていたのは曲の事や絵の事
思想や誰かが言っていた事の反芻と解釈
大学へ着いた 研究室には誰かが戻ってきている様だった
椅子に座り水と糖を口へ詰める
手元の本には「Σf(x_i+y_i)=Σ[f(x_i)+f(y_i)]というものが線形性であり...」
という有難い呪文が載っている 試験前には狂った様に呟くことになるだろう
端末室で腰を下ろす ここはいつも空調が点いている
電気をひとつだけつけ 空調を切った いつもと同じ様に空気が篭っている
そして何時もの通りこの頁を開いて ポチポチと文字を打つ
書くことも無くなったら筆を置いて 本を開いて現実から目を逸らすのだ
SacaNoweHiroea
余談
ゆらゆら帝国「夜行性の生き物三匹」
http://www.youtube.com/watch?v=n_dk8ChdCA8
コメントをお書きください
質問 (日曜日, 20 4月 2014 16:49)
私は誰の為に死するべきなのでしょうか?
回答 (日曜日, 20 4月 2014 19:07)
自分
補追 (月曜日, 21 4月 2014 12:14)
自分の為に死ぬよりも、自分の為に生きた方が有意義。
閑話 (月曜日, 21 4月 2014 13:40)
ちくわ大明神