Sampling note

呉羽丘陵ふもとにて夜間採集を行った。その結果の一部を記す。

他にも変な黒い甲虫やハサミムシがいたが、省略する。

 

追加;翌日6/27 大体AM00:00~3:00ごろの時間帯。拾い絵殿、十薬庵殿、へんりきあが呉羽丘陵中に入り、道添に並ぶ灯火に集まる虫などを採集したのでそれも併せてここに報告する。

 

Henricia

ウンモンスズメ Callambulyx tatarinovii gabyae

Loc; 呉羽丘陵多目的広場 灯火

Time; 2014/6/25 PM22:55

 

恐らくウンモンスズメだと思われる。翅の先端は採集時の不具合により鱗粉がとれている。灯火に寄せられてきた個体。

コロギス Prosopogryllacris japonica

Loc; 呉羽丘陵多目的広場 灯火

Time; 2014/6/25 PM22:55

 

体色は主に薄い緑色。翅は褐色で周口部は赤色を呈する。体長の3倍以上ほどの長い触角を有し、前・中脛節には内側を向いた鋭い棘がはえており、この個体の場合、前脛節にはそれぞれ5対計20本の棘が存在する。中脛節も同様であった。一方、前・中基節には棘が無い。後脚の脛節にも短い棘が存在するが、前述のものと異なり棘は外側を向く。顔は逆三角形で複眼と複眼の間(額?)には3つの白色の単眼が存在する。本個体には産卵管がないため雄個体であろう。コオロギとキリギリスの中間に位置する原始的な種らしい。それ以上のことは自分で調べて…。

マイマイカブリ Damaster blaptoides
Loc; 呉羽麓の路上

Time; 2014/6/27 AM3:00~(?)

 

オサムシの仲間。頭部と胸部が長く、顎がよく発達している。体色は黒色。動きが活発であり捕獲の際顎には注意した方がよい。また危険を感じると尾部から酸を放出しそれが目に入ると刺激を伴うらしい。よほどのマイマイカブリ好きでなければ、触れたくなくなる黒い虫である。食性は肉食性で昆虫やミミズなどを捕食する。またカタツムリも捕食し、名前はここに由来する。

 

トビズムカデ Scolopendra subspinipes mutilans
Loc; 呉羽丘陵中路上

Time; 2014/6/27  1:00~2:00

 

闇の中路上を横行闊歩していた。拾い絵殿が闇夜の中に蠢く何かを発見、ライトをあてたらこのムカデであった。

頭部は鮮やかな赤色、歩脚は20対で薄い黄色をしていた。サイズは大体13cm程度。背板表層は写真からも分かるとおり光沢を帯びた黒色で、腹面は歩脚と同じ黄色である。頭部の触角は2cm程度、腹面側から確認することの出来る顎肢の先端は黒色をしており、太く頑丈そうな感がある。しばしば「ムカデにさされた」という表現があるがそれは誤りで、正しくはこの顎肢による咬傷であるために「ムカデに咬まれた」と表現するのが相応しい。ムカデに咬まれて危険なのはこの時にタンパク質性の溶血作用を持つ毒を注入されてしまうことであって、やはりやたらと触れたりしないほうが得策である。しかし一方で農業害虫やゴキブリなどを捕食する益虫としての一面も持ち合わせているため、見かけたら直ぐに殺すのは止めて欲しいと思ったりする。

ゲンジボタル Luciola cruciata
Loc; 呉羽のどっか

Time; 2014/6/27 AM2:00~3:00

 

実際の所種類は今ひとつわからない。もしゲンジボタルでなかったら、ご指摘いただきたい。写真では分かりにくいかもしれないが、尾部が光っている様子が僅かに見える。捕獲はしていない。

ヤブキリ Tettigonia orientalis
Loc; 呉羽丘陵 路上脇の草むら中

Time; 2014/6/27  00:00~2:00

 

頭部から翅の先端にかけて一列に褐色の模様がある。ただし、翅の付け根にあたり翅のその部位を覆うように存在する胸部の末端は体色と同じ緑色である。また、胸部背側には褐色の筋を中心軸として対照的に一対の黄班が存在する。先に紹介したコロギスとは異なり触角は体長の2倍程度、触角の付け根どうしの距離は短く、コロギスに存在したような3つの明瞭な単眼は見受けられない。前脛節には6対の棘が内側に並んでおり、更にそれとは別に外側を向いた3つの棘が備わる。この個体は雌であり、直線的に伸びた3cm程度の長い産卵管を有する。胸部腹側には3対の棘が体後方を向いて列生する。どう猛な種であると考えられ、記憶が正しければ一所に入っていたスズメガは気付いたらいなくなっていた。

ナガゴマフカミキリ Mesosa longipennis
Loc; 呉羽丘陵 灯火付近

Time; 2014/6/27  00:00~2:00

 

小型のカミキリムシ。2cm程度。背面は保護色なのか白・褐色・灰色のまだら模様になっており、触角もまた白と濃褐色でまだら模様を呈する。脚部においてもそれは同様。

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コメント: 2
  • #1

    (木曜日, 26 6月 2014 14:40)

    こんど山の中へサンショウウオを探しにいきましょう

  • #2

    砂時計 (日曜日, 29 6月 2014 20:46)

     ムカデを僕の家のポストに入れないでね!