ディアボロの道具

 ディアボロの道具について紹介していきます。が、ディアボロの道具は非常に開発が進んでいて、非常に多くの種類が存在します。そのため、全てをここで紹介することはできませんが、道具選びのポイントや私自身のおすすめを中心に記していきます。

  • ディアボロ本体(コマ)

 ディアボロの各部名称を用いて説明していきますが、名称が分からない方は、本講座の「ディアボロ 知識」の欄をご参照ください。

 まず、アクセルですが、できるだけ幅のある物の方が使いやすいです。というのも、幅がないと、ストリングの接触できる面が少なくなり、絡まりやすくなるからです。ただ、幅が広ければ広いほどいいというものでもありません。ディアボロ全体のバランスに見合ったサイズにしないと、逆に扱いずらくなることもあります。フェイリンやシャオリンといったディアボロ用のアクセルが私自身は一番適当だと思っています。

 次に、カップについてですが、これは大きく分けて2種類になるかと思います。ハードタイプとソフトタイプです。ディアボロのカップは基本硬質プラスティックでできています。それがより硬いものか、より軟らかいものかということで、ハードとソフトの2タイプがあるのですが、自分はハードタイプを使っています。ハードタイプはカップが硬く、非常に安定して回転します。しかし、弾力があまりなく、何かに当たったときの衝撃を強く受けるため、ソフトタイプに比べれば割れやすいと思います。とはいうものの、硬質プラスティックですから、そう簡単には割れません。また、ステージに出たときの際に、もし観客の方にディアボロが当たってしまったとき、衝撃が大きいのはハードタイプでしょう。ソフトタイプは、軟らかく弾力があります。そのため、衝撃吸収に優れるかと思います。しかし、ディアボロ回転時の安定感はハードタイプに比べ劣るかと思います。

 そして、ワッシャーですが、自分はカーボンワッシャーをおすすめします。自分はディアボロが軽いほうが回しやすいので。重いディアボロの方がいいという方は、プラスチックワッシャーや、更に重いメタルワッシャーを選ぶといいでしょう。ディアボロ購入時の基本形はプラスチックワッシャーになっています。

 ディアボロは様々あるので、上記のことを参考にしながら、自分に合ったものを選んでください。ディアボロを始めたばっかりで、あまり回転力をつけられないという方は、回転ベアリング式のディアボロを使うのも一つの手かと思います。

 

  • スティック

 次に、スティックです。スティックは大きく分けて3種類あります。木製スティック、カーボンスティック、他素材スティックです。その中で、更に2種類に分かれます。スティックの先にストリングを付けるものと、スティックが空洞になっていてストリングをスティック内に通し、先っぽとは反対の、スティック後方で結び固定するものの2種類です。自分は、銃の弾込め方法になぞらえて、前者は「先込め式」、後者は「元込め式」という表現を用いています。一つ一つ説明していきます。

 木製スティック

→ディアボロによっては買うと付属してくるスティック。単純に木の棒の先に穴をあけ、そこにストリングを通すもの(先込め式)。これからディアボロを始めようとしている方向けのものです。上級の技ができるようになってくると、すぐ折れたりしてしまうので、違う素材のスティックに変えた方がいいでしょう。

 カーボンスティック

→専ら、元込め式。非常に頑丈で、上級者におすすめ。持ち手にはグリップがついています。軽いうえに、頑丈で、全体の重量バランスが上手く作られているので、非常に使いやすいです。しかし、カーボンということもあり、非常に値が張ります。

 他素材スティック

→アルミスティックと、ファイバーグラススティックを紹介します。アルミスティックは先込め式。アルミ製で、木製スティックよりは頑丈なのですが、少々重く、当たったときに痛いです。技の上達に従い、木製スティックからいずれカーボンスティックに移る際の過渡期に使うものとして有効ではないかと思っています。持ち手には少々固めのグリップがついています。ファイバーグラススティックは、ファイバーグラス製で、元込め式。アルミスティックより軽いです。強度もカーボンには劣りますがアルミスティックよりは強いです。持ち手にはグリップがあります。アルミスティックからカーボンスティックに移る際の過渡期に有効かと思います。

 これも、やはり、個人差があります。自分がおすすめするのは、素材はともかくとして、元込め式です。スティック全体でストリングを支えることができ、非常に安定します。

 

  • ストリング

 最後にストリングについてです。色的には白(ノーマルバージョン)と、オレンジや赤、黄色といったカラーバージョンの2種類に分けられますが、カラーはノーマルに比べて、少々滑りやすいです。ただ、見栄え的にはカラーの方が美しいですね。種類は、ヘンリースや、ヨーホー、RF1.3、RF1.6といったものがありますが、どれを選ぶかはその人次第ですが、自分は専らRF1.3を使っています。ストリングによって微妙に摩擦力や耐久性がかわってきます。自分は長年RF1.3を使っているため、申し訳ないことに他がよくわかりません。一つ言えるのは、ディアボロを回すことにおいてストリングの摩擦力は非常に重要になってきます。特に、アクセルの摩擦力とストリングの摩擦力の相性に気を配るといいでしょう。ディアボロを始めたころは摩擦力の微妙な違いや相性はわからないかもしれません。上達してくると感覚的にわかるようになってきます。また、ストリングは非常に湿気に弱いです。一度湿気を含むと非常に摩擦力があがり、絡まりやすくなります。雨の日などにはできるだけ使わないようにした方がいいでしょう。

 

 

道具については、各自の上達に合わせて適当なものを選んでいくようにしましょう。最近では、これからディアボロを始めようという方のためのスターターキットというものが出回っていますので、それを使うのもいいでしょう。

回遊