生時赤い体色をした綺麗なヒトデ。100m以深の深場に生息している。管足は二列で先端にはdiscが備わる。上下縁板は明瞭で長さよりも幅が広い。反口側は一面小柱体によって覆われ、幾らかまばらな印象を受ける。これは小柱体上に生じる小棘が丸みを帯びた円錐状なためであり、かつ中央に存在するやや大き目な小棘(中央小棘)の周囲をそれよりも小さな棘が取り囲むような配列をするために、隣り合う小柱体同士が間隙を完全に埋めきれないことがその印象の原因である。腹側板は棘によって覆われている。この棘は背小柱体のように中央の大きめの棘をそれより小さな棘が取り囲むように並ぶ。日本近海には近似種であるアカモミジヒトデPseudarchaster
pareliも生息しており両者を混同し易いので注意が必要である。