Order Brisingida

深海に生息している本目のヒトデは小さな円い盤と細長く脱落しやすい腕を持ち、腕と盤は明瞭に区別される。また、腕数は通常の個体であれば常に5腕以上存在しており、その形状は宛らウミシダ類やクモヒトデ類の様であり、腕において生殖巣を内包する領域はその他の部位と比べて形状が異なる。ヒトデ類のサイズの指標であるR/rが6/1を下回ることは無い。外骨格は退化傾向にあり、決して網目状にはならない。腕の反口側の板は縁板と比較して小さい。上縁板に関しては区別することが出来ず、下縁板は側歩帯板と一対一対応で結合することは無い（Brisinga hirsutaは除く）。歩帯溝は大きく開いている。側歩帯板は丈夫で、円筒形若しくは砂時計のような形状をしている。口を取り巻く板は広く、第一歩帯板・第一側歩帯板が、隣り合った口板を横につなぎとめている歯板とともに幾らか丈夫な口腔環を形成している。縁板棘と側歩帯板棘は長く、細身である。叉棘は嘴状で、多く存在する。皮鰓は退化的であるか或は失われている（但しNovodinia属は除く）。管足列は2列で吸盤を伴う。

（Clark., Dawney. 1992）

Jamstecによれば、和名ではウデボソヒトデなどと呼ばれているようである。